ふたりとも、主役。 / 第1話

「趣味でしょ」と言った翌朝。

店長への昇進を望む玲。夫が通いたい料理講座は、学童のお迎えを任せている火曜と木曜の夜だった。仕事と学び直し、ふたりの願いがぶつかった夜の、その翌朝。

連載「ふたりとも、主役。」第1話『「趣味でしょ」と言った翌朝。』の扉。月曜の夜のダイニング。玲は料理講座の印刷パンフレットを両手で持ち、向かいの夫・伊吹を不安そうに見て「また私が、店長を断るの?」。伊吹は机に片手を開いて置いて聞いている。玲は茶色のポニーテール、黒いリブトップと朱色のパンツ。伊吹は黒髪、青いシャツと白Tシャツ。机には二人のマグ、奥の棚には紺のランドセルがある。
同じ月曜の夜、3コマ。右上:料理講座の案内を指す玲「火曜と木曜の夜? 伊吹がお迎えの日だよね。」。左上:伊吹「まだ申し込んでない。相談したくて。」。下の横長コマ:玲は開いた手帳を指し「店長になったら、その日は私が遅番だよ。」「三年前もお迎えで断った。今度は、店長になりたいの。」。伊吹は手帳を挟んで話を聞く。机には講座案内、背景にランドセル。
3コマ。上の横長コマ:玲が講座案内を見て「半年で三十万円……家で料理するのじゃ、だめなの?」。伊吹は手を開いて「会社は続ける。いつか、小さな店を持ちたいんだ。」。下段は右から左へ読む。右:玲「でも、今は趣味でしょ。」。左:伊吹が口を少し開いたまま黙り、差し出しかけた手が机の上で止まる。会話の熱が冷めた反応を描く無言のコマ。
翌朝、玄関の3コマ。上:伊吹がベージュで茶色の持ち手の保冷袋を玲に差し出し「おにぎり、持ってって。」。黒い通勤鞄を肩にかけた玲「……ありがとう。」。右下:しゃがんだ伊吹が6歳の息子の紺ランドセルの肩紐を直す。息子「今日、パパのお迎え?」、伊吹「うん。六時に行くよ。」。左下:通勤鞄と保冷袋を持って玄関を出る玲が振り返り「昨日の話、帰ってからでもいい?」。奥の伊吹「うん。」。息子は淡い緑Tシャツと紺の長ズボン。
昼休み、店の休憩室の3コマ。右上:黒いボブの女性同僚が入口から「レジ、代わりますね。」。玲は鞄を置いて「助かる。」。左上:開いた保冷袋には包んだおにぎり。玲が持つ小さなメモに自然な手書きで「店長の話、応援してる。」。下段:頬に手を添えた玲がスマートフォンを見る。手前に持った画面には「今夜、料理のことをもう少し聞かせて。」というメッセージ。机に保冷袋、椅子に黒い通勤鞄。
その夜、ダイニングの4コマ。上:玲「どうして今、料理を?」。伊吹「玲の昇進の話で、俺も挑戦したくなった。」。中段右:玲「『趣味』って言って、ごめん。でも、店長は諦めない。」。中段左:伊吹「別の曜日に通えないか、俺が聞く。」。下:パンフレットを開いて見た玲が「日曜、見学に一緒に行ってもいい?」。伊吹「もちろん。」。二人の表情が少しずつやわらぐ。
日曜日・見学会、3コマ。右上:料理講座の受付台に「見学会」の札。玲と息子を後ろに、伊吹「見学で予約した瀬尾です。」。左上:白い調理服の講師がフライパンで実演する。私服の伊吹が身を乗り出し「火を止めるの、今ですか?」。下段の大きなコマ:息子が右から見上げて「パパも、あれ作るの?」。伊吹は生き生きした笑顔で「作れるようになりたい。」。左の玲はその横顔を少し驚いてやわらかく見つめる。受講申込や支払いは描かれていない。

この漫画はフィクションです。作画にAIを使用しています。 編集方針

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